ホワイトプルームマウンテン

この本どこにも売ってなくて、今日神保町でやっと発見。
432ページ読み終えたらまた書きます。

8月2日追記
読み終わった。字が大きい児童書クオリティだったのでサクサクは行ける。
が、なんか読んでると引っかかりを感じるのだ。こう、「聞かないと重要なディティールを説明しないDM」みたいなザラザラ感を感じた。荒俣センセイの御訳だから翻訳の問題ではなさそうだし、どうしたのかなぁ？　とつらつら考えて、一つ思い至ったことがある。
この小説は、シナリオを知っていることを読者の前提条件としているフシがあるのだ。
シナリオを知っている人なら、「9つの球体がぶら下がっている……」ってだけで、ああアレかと得心がいくだろう。間欠泉のシーン、私には何度読んでも状況を思い描くことができなかったが、ウィザーズ社のサイトからダウンロードできるPDFファイルのイラストとマップを見れば一目瞭然である。
じゃあ、つまらなかったのか？　と聞かれればその答えは否である。全力で3回攻撃してるからこいつは11レベル以上だなぁ、とかグリーンスライムを持っていくってのはこんどやってみよう、とかホムレットかよ！　とかいろいろとくすぐられる部分も多い。私にとって、値段分は楽しむことができた。
しかしながら万人にお勧めすることは躊躇せざるを得ない1冊ではある。まさに「ファンなら買い」だ。

ISBN:4756147828 単行本 荒俣 宏 アスキー 2006/07/27 ￥2，940